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2012年6月

日曜日の朝

 日曜日の朝。えりちゃんは、いつもより早く目が覚めます。

なぜだかわからないけど、早く起きてしまうのです。

お父さんもお母さんも、日曜日は仕事が休みなので、ゆっくり寝ていたいらしいです。

えりちゃんが、起こしにいくと、「えー、もう起きたの?もう少し寝ていなさい。」

なんて、いつもとは、全然違うことを言うのです。

仕方なくえりちゃんは、布団にもぐるのですが、一度、目がさめてしまったら

もう眠れません。布団をはねとばして、服を着替え、靴をはくと、朝の散歩に

でかけました。いつも、学校に行くときに歩いている道が、なんだか違う道のように

思えます。庭で、お花に水をやっているおばぁちゃんがいました。

「あれ、早起きしてお散歩かい?」と声をかけてくれます。

犬を連れて歩いている人もいます。

風がすーっと頬をなでます。

日曜日の朝は、時間がゆったり流れています。

お休みだから、うきうきしちゃうんだよなぁ、

えりちゃんは、そうつぶやくと家に向かって帰り始めました。

                       (おわり)

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雨の妖精

 お日様が、朝から元気よく顔をだしています。天気予報だと、今日は雨だったのに、

思いっきりはずれました。

 かなちゃんは、おもしろくありません。今日は、新しい傘と長靴をはいて、学校に

行けると楽しみにしていたからです。友達は、みんな、「雨が降らなくてよかったね。」

と言って、プールの授業の準備をしています。かなちゃんも、プールは大好きです。

晴れ渡った日に、冷たい水の中に、体をいれるときの、あの、きゅっとひきしまる感じ、

水の中でふわりと浮かぶ体、ほんとうに気持ちいいのです。

 でも、雨の日も好きなのです。雨の日には、雨の匂いがします。

おかあさんは、「そう?わからないけど。」って言うけど、確かにかなちゃんには

雨の匂いがわかるのです。しとしとと降る雨の中を傘をさして、長靴で歩いていると

雨の妖精になったみたいで、うきうきするのです。

 かなちゃんは、学校の帰りに、靴を蹴って占ってみました。

「明日、あーめにしておくれ!」

靴は、裏側を上にして転がりました。

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お父さんと花火

 ゆうた君は、小学校6年生。走るのが、遅いのが悩みです。

今日の体育の時間は、リレーの練習でした。ゆうた君は、どきどきしてきました。

順番がきて、ゆうた君が走り出すと、すぐに1人抜かされ、もう少し走ったところで

2人が抜かして行きました。結局、ゆうた君のチームは最後になってしまいました。

 友達が、「ゆうたは、本当に走るのが遅いなぁ。」、「歩いてるんだか、走ってるんだか

わからないんだよ。」と、はやしたてます。

 ゆうた君は、泣きたいのをぐっと我慢して家に帰りました。お父さんが、「ゆうた、花火大会

に行こう。」と声をかけてくれ、連れて行ってくれました。

 打ち上げられる花火は、夜空に咲いた大輪の花のようで、ドーンという大きな音が

おなかに響きます。ゆうた君は、花火をみていると、ちょっとスカッとしてきました。

お父さんが、「父さんも、いろいろ悩みがあったけど、今、こうして大人になって、

働いている。今、つらくても、大人になったら、なんだそんなことかって思えるように

なるさ。」って言いました。

 花火をみながら、ゆうた君はちょっぴり勇気がわいてくるのでした。

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 出会い

 今日は、いいお天気です。くまくんは、森の中を散歩にでかけました。

しばらく歩いていくと、1枚のハンカチが落ちていました。

「あれ、落し物かな。誰のだろう。」

拾って、ハンカチをみると、ねこのアップリケがしてありました。

 ハンカチをもって、まだまだ歩いていくと、ねこくんが、ずっと前を歩いています。

「もしかしたら、あの ねこくんのハンカチかもしれないなぁ。でも、ねこくんと話したことがない

から、声をかけにくいなぁ・・・。」

 くまくんは、ハンカチをにぎりしめて、ずい分悩んだけれど、勇気をだして

ねこくんに声をかけました。

「このハンカチ、ねこくんの?」

ねこくんは、ハンカチをみると、すぐに

「うん、それ、ぼくの。落としちゃって、がっかりしていたんだ。ありがとう。」

と言ってくれました。

 それから、くまくんとねこくんは、とっても仲良しのお友達になりました。

何がきっかけで、お友達になれるか わからないものですね。

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お兄ちゃん

 ゆきちゃんには、みっつ違いのお兄ちゃんがいます。お母さんが、仕事に行っている間

ゆきちゃんは、お兄ちゃんとふたりだけで、お留守番しなくてはいけません。

 おやつのクッキーを、お兄ちゃんが、1枚多く食べました。お兄ちゃんは、

「大きいんだから当たり前。」と言うのです。 ゆきちゃんは、ふくれっ面をして、知らんぷり

をしました。

すると、お兄ちゃんは、「そんなことで怒る子は、友達ができないぞ。」と脅すのです。

 ゆきちゃんは、そんなお兄ちゃんが、大っ嫌いでした。

ある日、ゆきちゃんが、学校から帰っているとき、転んで、足をすりむいてしまいました。

泣きながら、帰ったら、先に帰っていたお兄ちゃんが、バンドエイドをさがしてきて、

貼ってくれました。まだ、泣きやまないゆきちゃんに、変な顔をして、一生懸命、

笑わせてくれようとしています。

 ゆきちゃんは、思わず、ぷーっと、ふきだしました。

そして、やっぱり、お兄ちゃんが大好きだなぁ、と思うのでした。

                                   (おわり)

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雨ふり

しとしと

じとじと

梅雨はちょっぴり

気が重い

でも 紫陽花がこんなにきれい

部屋で読書をすれば

世界が広がる

雨の日は静かな空気に包まれて

自分をみつめることができる

雨の日も

わるくない

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ボタン

 くみちゃんのお母さんは、ここのところ、ため息ばかりついています。

くみちゃんが、服をひとりで着られないからです。なんど言っても、ボタンをはめたあとをみる

と、服がゆがんでいるのです。ひとつとばして、ボタンをはめているのでした。

 「ゆっくり、ゆっくり」

と、声をかけても、ボタンは、ずれるのでした。上から、順番にやっていっても、できないの

で、お母さんは、ポンと手をたたきました。

 「そうだ、くみちゃん、下からはめてごらん。」

くみちゃんは、服の裾をもちあげて、ゆっくりゆっくりボタンをはめていきました。

はじめて、服が、きちんと着れました。お母さんは、とっても喜びました。

くみちゃんは、服が着れるようになって、大喜び。

 次から次へと、服を着替えては、脱ぎ散らかしていきます。

お母さんは、また、ため息をつきました。でも、今度のため息は、ちょっぴり、うれしい

ため息なのでした。

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はなちゃんと給食

 はなちゃんは、小学校1年生。学校にも慣れてきて、お友達もたくさんできました。

だけど、給食の時間が、とってもゆううつなのです。

 はなちゃんは、ほかの子みたいに早く給食を食べれないのです。

給食を食べているとき、ついつい、昨日のおもしろかったテレビのこととか、お兄ちゃんと

したゲームのこととか思いだして、食べるのが遅くなってしまうのです。

 はなちゃんは、今日こそは、早く食べるぞ、と心に誓いました。わきめもふらず

一心不乱に給食をたべました。チャイムがなるずっと前に、食べ終わりました。

 でも、はなちゃんは、おいしかったと思えませんでした。

給食は、やっぱり楽しいことを思いながら食べた方が、おいしいな、とわかったのです。

 次の日から、また、はなちゃんは、ぎりぎりまで、給食を食べているのでした。

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ともだち

 今日は、朝からお日様が、ごきげんです。

地上に、自分そっくりの友達ができたのです。

その友達は、お日様が顔をだすと、さっと見上げて、「おはよう」と言ってくれます。

 お昼になると、真上を見上げて、「雲がでなければ、いいね。」と心配してくれます。

 夜になると、友達も下を向いて、「また、明日。」と言って、お別れします。

 夏のはじまりに出会った2人は、夏のあいだずっと、こうしてお話をしていたのでした。

 夏が終わり、涼風がたち始めたころ、お友達の元気が、だんだんなくなっていきました。

 お日様が、どんなに照らしても、しおれていくのです。

 そして、とうとうお別れの日がきました。友達は、黄色い髪の毛を、

はらはらと落としながら、「さようなら」と言いました。

 そうです。お日様の友達は、ひまわりさんだったのです。

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プレゼント

 けんたくんは、お友達に何かプレゼントをしたいなぁ と思いました。

 犬のポチに、お魚をあげました。

ポチは「せっかくだけど、ぼくはお魚は食べれないんだ。」

残念そうに言うと、行ってしまいました。

 猫のミーに、木の実をあげたら、

ミーは「私は 木の実は食べないし、ネックレスにでもしてくれないと使えないよ。」

と言われました。

 プレゼントって、相手が喜ぶものをあげないといけないんだなぁ

と、けんたくんは思いました。

 そこで、すずめのチュン子に お米をあげました。

 「わぁ けんたくん、ありがとう。おいしいわ。」

 って喜んでくれました。

 あぁ よかった。ほしいものをあげるには、相手のことをよく知ることが大切なんだね。

 じゃぁ ゆうちゃんのほしいものって何だろう?

 だぁーいすきっていう気持ちを手紙に書いてプレゼントしょうっと。

                                    (おわり)

久しぶりにお話を書いてみました。

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どうでしょう。

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