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ボタン

 くみちゃんのお母さんは、ここのところ、ため息ばかりついています。

くみちゃんが、服をひとりで着られないからです。なんど言っても、ボタンをはめたあとをみる

と、服がゆがんでいるのです。ひとつとばして、ボタンをはめているのでした。

 「ゆっくり、ゆっくり」

と、声をかけても、ボタンは、ずれるのでした。上から、順番にやっていっても、できないの

で、お母さんは、ポンと手をたたきました。

 「そうだ、くみちゃん、下からはめてごらん。」

くみちゃんは、服の裾をもちあげて、ゆっくりゆっくりボタンをはめていきました。

はじめて、服が、きちんと着れました。お母さんは、とっても喜びました。

くみちゃんは、服が着れるようになって、大喜び。

 次から次へと、服を着替えては、脱ぎ散らかしていきます。

お母さんは、また、ため息をつきました。でも、今度のため息は、ちょっぴり、うれしい

ため息なのでした。

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