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雨の妖精

 お日様が、朝から元気よく顔をだしています。天気予報だと、今日は雨だったのに、

思いっきりはずれました。

 かなちゃんは、おもしろくありません。今日は、新しい傘と長靴をはいて、学校に

行けると楽しみにしていたからです。友達は、みんな、「雨が降らなくてよかったね。」

と言って、プールの授業の準備をしています。かなちゃんも、プールは大好きです。

晴れ渡った日に、冷たい水の中に、体をいれるときの、あの、きゅっとひきしまる感じ、

水の中でふわりと浮かぶ体、ほんとうに気持ちいいのです。

 でも、雨の日も好きなのです。雨の日には、雨の匂いがします。

おかあさんは、「そう?わからないけど。」って言うけど、確かにかなちゃんには

雨の匂いがわかるのです。しとしとと降る雨の中を傘をさして、長靴で歩いていると

雨の妖精になったみたいで、うきうきするのです。

 かなちゃんは、学校の帰りに、靴を蹴って占ってみました。

「明日、あーめにしておくれ!」

靴は、裏側を上にして転がりました。

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