夏祭り
今日は、待ちに待った夏祭りの日じゃ。
きょうこちゃんは、朝から、うれしゅうて、うきうきしとる。昼ごはんを食べたら、
はよう浴衣を着せてもらいとうて、お母さんにお願いする。「わかった、わかった。」
お母さんは、金魚の柄の浴衣をひろげて、きょうこちゃんに着せ始めた。
手を広げて、袖をとおすと、帯をきゅっと結んで、できあがり。
きょうこちゃんは、この金魚の柄の浴衣が大好きなんじゃ。浴衣を着て、
夕方まで待つと、遠くで花火を打ち上げる音がきこえてきた。
「そろそろ行こうか。」お母さんは、そう言って、かわいい下駄をはかせてくれて、
歩いて近くの街に行く。夜店が並んでいて、いか焼きのいい匂いをかぎながら歩いていく。
かき氷も欲しいし、りんご飴もええなぁ、綿菓子も美味しそうじゃ。
きょうこちゃんは、キョロキョロしながら歩いていく。
ふと、金魚すくいが目に入った。「これ、やりたい。」お母さんに言って、
金魚すくいをやってみる。金魚は、つるっと落っこちて、紙は破れてしもうた。
お店のおじさんが、おまけにくれた2匹の金魚を、
きょうこちゃんは、大事に大事にもって帰ったんじゃ。
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