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じゅずまわし

 7月1日。今日は、子ども会で毎年、行われとる「じゅずまわし」ゆう

行事があるんじゃ。なおくんは、小学3年生。2年生までは半日ですんどったのに、

今年から1日中、町内を、なげぇじゅずを持って、1軒1軒まわっていかにゃぁおえん

のんじゃ。むかし、梅雨の時期に、村に病気がはやって、そりょお予防するおまじないじゃ

とかなんとか聞いたことがある。

 この行事は、男の子しか参加できんのんじゃ。なおくんは、そのことがなんか

ちょっぴり誇らしゅうて、今日も朝から、はりきっとる。あいにく、外は雨降りで、

カッパを着て歩かにゃぁおえん。

 「なんめーだーよーだーよーだーよー」

太鼓の音にあわせて、大けぇ声をだしながら歩いていく。

けんちゃんも、かずくんも、汗をふきながら、歩く。

かずくんのおじちゃんが、「もっと大きい声だせよぉ。」と、、はっぱをかける。

町の人は、みんな「ありがとう、ごくろうさま。」ゆうて、じゅずをなでていく。

 でぇれぇ疲れるけど、みんなの笑顔をみると元気がでてくる。

昼からは、雨がやんで、うそのように晴れ渡った。いっきに、むし暑うなる。

もうあと少しじゃ。

なおくんは、自分に言いきかせるように、つぶやいた。

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