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始業式

今日は、始業式。

夏休みが終わり、2学期が始まった。久しぶりに教室に入ると

なつかしい顔・顔。

1か月ちょっとの休みの間に、こんなに真っ黒になれるのかと思うような

友達もいたが、みんな、あいかわらず、ばかなことばかり言っている。

ちょっとは成長しろよな、と、ぼくは思ったが、そういうぼくだって、何も変わっては

いない気がする。先生が、やってきて、新学期の心構えやら、注意事項を

長々と話している。

ふと、窓の外に目をやると、セミがとまっていた。

もう鳴く元気はないのか、じっととまっているだけだ。

セミは地上にでてから、7日間しか生きられないと、聞いたことがある。

7日間の人生。

それって、どんな気持ちなのかなぁ、とぼくは思った。

ぼくの人生が7日だったら・・・。

1日目、この世に生れて、驚いて泣いて、お母さんと対面。つづいて、

お父さん、家族と会う。あとは、おっぱいを飲んで寝るだけ。

2日目、歩けるようになって、外の世界を楽しむ。言葉を話す勉強をする。

3日目、自分の言葉を字に書く勉強をする。

4日目、詩のようなものを書き始める。

5日目、1日、詩を書いたり本を読んだりする。

6日目、詩を本にまとめる。

7日目、ぼくの生きた証の本を残して死ぬ。

なんか、考えていくうち、ぼくのしたいことがみえてきた。

ぼくは、本を書けたらいいなぁ、と思っているんだな。

いわゆる作家さんになりたいんだ。

ぼくの人生は、セミとはちがって、ざと70年はあると思う。

病気になったり、事故にあえば別だけど、健康でいられれば、

90年や100年だってあるかもしれない。

セミの10倍以上あるんだ。

自分の夢が叶う確率は、セミより、ずっと高いんだよね。

これから、ぼくは、夢に向かってがんばろう。

新学期の始まった教室で、ぼくは気持ちをひきしめた。

窓の外のセミがジジジッといって、とびたった。

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