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青空

今日は、森の運動会。

なのに、見上げると、今にも泣きだしそうな空。

きつねくんが、空を笑わせようと思い立ち、

「たぬきくん、漫才しよう。」

と誘う。

きつねくんと、たぬきくんが並んで漫才が始まる。

「たぬきさん、あんた、てぬきしてかけったら、おえまへんで。」

「なに言うてますのや、きつねくん。あんたこそ、コン限り走らにゃあきまへんで。」

「なんじゃそりゃ。」

ずっこけてみたものの、空を見上げると、まだ空は泣きそうだった。

漫才は、無理だ。

空さんが喜ぶことって何かなぁ。

みんなは考え込んでしまった。

誰かが、

「くまのおばちゃんに聞いてみよう。」

と言いだした。

「うん、そうしよう。」

きつねくんも、たぬきくんも、うさぎさんも、みんなで、

くまのおばちゃんに会いに行く。

あばちゃんは、

「そうだなぁ。空さんには、もう死んだじいちゃんやばあちゃんがたくさんいるから、

じいちゃんやばあちゃんの好物のおはぎを作って森のお寺にお供えしたら、

どうだい?」

と言った。

みんなは、早速、小豆をたいて、さとうを混ぜて、あんこを作る。

もち米とお米を混ぜて炊いて、ちょっとつぶして丸めていく。

せっせ せっせ と作っていく。

あまくておいしそうなおはぎが、どっさりできた。

お寺にお供えすると、みるみるうちに空は晴れ渡り

まるで笑っているようだ。

雲ひとつない秋晴れのいい天気。

運動会も盛り上がり、とても楽しい秋の1日だった。

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