« 笑い上戸 | トップページ | 秋のはじまり »

秋の入り口

ぼくは、小学1年生。

はじめての夏休みも終わり、9月から、また学校に行っている。

学校は、まぁまぁ楽しい。

それなりに友達もいるし、勉強も、そこそこできるから。

今日は5時間授業があって、今帰っている。

通学路の途中までは、友達といっしょだけれど、友達と別れるとあとはひとりだ。

てくてく歩いていると、足元に、はんみょう をみつけた。

別名「道おしえ」というカラフルな虫だ。

虫の苦手なぼくでも、この虫はきれいだから、大好きだ。

はんみょうは、ぼくの前をとんでいく。

ちょっととんでは、とまり、ちょっととんでは、とまる。

ぼくは、はんみょうについていくことにした。

どのくらい歩いただろう。気がついたら、小さな森の前に立っていた。

森に入っていくと、

「ようこそ いらっしゃいました。」

と、小リスが迎えてくれた。

コスモスが咲いている。

栗や梨も、どっさり。

風は軽く、空は高い。

ぼくは、この森がすっかり気に入ってしまった。

梨をおなかいっぱい食べて、赤トンボをおいかけた。

小リスやキツネ、たぬきたちが、どこからかやってきて、ぼくといっしょに

鬼ごっこをして遊んだ。

鬼のぼくは、必死においかけるけど、さすがにみんなすばやく逃げて

なかなかつかまえられない。

くたびれはてて原っぱに寝ころんだ。

とてもぼくには、つかまえられないよ。

そして、いつのまにか、ぼくは眠ってしまっていた。

ふわり ふわりとここちよい風に吹かれて目をさました。

ぼくは、家の自分の部屋にいた。

「あれっ、夢だったのかな?」

ぼくの髪の毛に、コスモスの花びらが1枚、くっついていた。

にほんブログ村 小説ブログ 童話・児童小説へ

ブクログのパブーに載せています。

|
|

« 笑い上戸 | トップページ | 秋のはじまり »

お話」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 笑い上戸 | トップページ | 秋のはじまり »