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クリスマスが誕生日

 ぼくは、小学4年生。もう9回、誕生日があった。

もうすぐ10回目の誕生日がくる。

ぼくの誕生日は、なんと、12月25日。クリスマスの日だ。

なんでクリスマスに生まれたんだろう、とぼくはいつもくやしくてたまらない。

 まず、プレゼントは、クリスマスと誕生日とまとめてわたされる。

それでも、小学2年生くらいまでは、おとうさんもおかあさんもクリスマス用と

誕生日用にわけて買ってくれていた。やっぱり少しかわいそうな気がしたんだと思う。

 でも、ケーキは、ひとつだけだった。ちいさいころのぼくでは、ケーキをふたつもらっても

食べきれないからだ。友だちはみんな、誕生日とクリスマスと1年のうち、最低でも2回、

ケーキを食べるチャンスがめぐってくるのに、なんでぼくは、1回しかないんだろう。

ほんとにくやしいのをとおりこして腹がたってきた。

 小学3年生になったころから、プレゼントもまとめられるようになって、ますます

クリスマスが誕生日ということをうらめしく思っている。

 今日、ぼくは、10回目の誕生日をむかえた。学校は、冬休みだから、友だちも

プレゼントをくれない。ケーキを食べて、フライドチキンとのり巻きという、ちょっと変な

組み合わせのごちそうを食べて、ベッドに横になる。

 プレゼントのわたし方は、クリスマスにあわせるので、ぼくが寝てから、サンタさんの

ふりをしたおとうさんが、まくらもとにおいてくれる。ベッドに横になって、窓の外を

見ると雪がちらついていた。

 ちらちらとふってくる白い雪にまじって白い小人がおりてきた。小人は、ぼくの

まくらもとにやってきた。

 それは、ごく自然にふつうにやってきたので、ぼくもふつうにみてしまったあと、

二度見した。びっくりする間もなく、小人さんが、

「ハッピーバースデー、けんた、そしてメリークリスマス。」

と言いながら、生まれたての赤ちゃんだったぼくと、おとうさんとおかあさんがうつった

写真をみせてくれた。

 ぼくは、くしゃくしゃの顔をして泣いている。ぼくをだっこしているおかあさんは、

今までみたこともないようなやさしい笑顔だった。そして、ぼくたちをだきかかえるように

してうつっているおとうさんは、しあわせそうに笑っていた。

 小人さんは、写真をおいて、窓から外にでていった。窓の外をみると、まだ、

白い雪が舞っていた。

 カタンとドアのあく音がして、おとうさんがはいってきた。写真のときと同じ笑顔で、

ぼくのまくらもとにそっとプレゼントをおいて出ていった。ぼくは、ねむったふりをしていた。

 クリスマスといっしょだってなんだって、誕生日はやっぱり記念すべき日で、

おとうさんとおかあさんに、ありがとうって言うべき日なんだな、とぼくは思ったんだ。

                                 (おわり)

10月から、童話の作り方講座に通い始めました。

いろいろ教室の先生や仲間にアドバイスをいただいて、推敲しなおして

作ったものです。

みなさんも、何か気になるところがあれば、いろいろアドバイスしてください。

よろしくお願いします。

                             こぐま

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