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ポンきちくんのおかあさん

 ポンきちくんのおうちは、森のはずれのみどりの屋根のおうちです。

 おとうさんとおかあさん、そして、おばあちゃんと、妹のポンことの五人(いや、五匹)暮らしです。

 みんななかよしでしたが、ポンきちくんは、ひとつだけ不満がありました。

 ポンきちくんは、おかあさんが、ちょっと太めなのが気にいらないのです。

「おかあさんのおなか、なんでそんなに太鼓みたいに、ふくらんでるの?」

と言うと、おかあさんは決まって、

「やさしさが、いっぱいつまってるんだよ。」

と笑って言います。

 ポンきちくんは、(うそばっかり!)と思いました。

 ポンきちくんは、おかあさんが乗っている自転車のタイヤに穴をあけてパンクさせました。

 次の日、自転車に乗ろうとしたおかあさんは、

「まぁ、パンクしてるわ。」

と言うと、しかたなく歩いてコッコさんの家まで玉子を買いに行きました。

 ふぅふぅ言いながら帰ってくると、大好きなおまんじゅうをとりだしました。

 すると、七味の粉がかかっていました。

「あれぇ。なんで、七味がかかってるの?からいわぁ。」

と言いながら、しかたなく食べてしまいました。

 じつは、これもポンきちくんのしわざだったのです。

 とうがらしはダイエットにいいって、うさぎのねねちゃんに聞いたのでした。

 ポンきちくんが、あの手この手で、おかあさんにダイエットをさせているのに、おかあさんは、ちっともやせませんでした。

 ある日、ポンきちくんは、妹のポンことけんかして、腹がたって、ふてくされていました。

 おかあさんが、

「ポンきち、どうしたんだい?」

と言って抱き寄せてくれました。

 おかあさんのおなかは、ふわふわして気持ちよくて、ポンきちくんは、ポンこに悪いことしたなぁ・・・とすっかり、やさしい気持ちになっていました。

(おかあさんのおなかは、本当にやさしさがいっぱいつまっているのかも・・・。)

と、ポンきちくんは思いました。

(今のままのおかあさんが、やっぱりいいや。)

と、ポンきちくんは、おかあさんに抱っこされながら思っていました。

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