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コンすけくんと神様

 きつねのコンすけくんのおうちは、森の中の、とんがり屋根のおうちです。

 今日は、おかあさんに、森のはずれのにわとりのコッコさんの家に行って玉子を買ってくるようにたのまれました。

 コンすけくんは、はりきって家をでると、かけて行きました。コッコさんに玉子をもらうと、急いで帰っていました。

 途中で、布に包まれた四角い箱が、道端の切り株の上に置いてありました。

「なんだろう。」

 コンすけくんは、鼻を近づけてみました。

 すると、あまからいおいしそうな匂いがしました。布をとってあけてみようかな、と思ったけど、ぐっとがまんしました。

 あたりをキョロキョロみまわすと、神社がありました。コンすけくんに、そっくりな姿をした人形がたっています。

「あれれ?なんだろう。」

と思っていると、人間の女の子が、切り株の上の四角い箱をみつけて、

「あった、あった。ひと休みしたとき、わすれておきっぱなしにしちゃったんだ。」

と言って、大事そうに抱えて神社にやってきました。

 神社のかげで、ようすをみていたコンすけくんには、気づかないまま、女の子は、

「うちのお店を、どんどんはやらせてください。お願いします。」

と、四角い箱をおいて、コンすけくんそっくりの人形に手をあわせています。

 女の子が目をつぶって、手をあわせている間、コンすけくんは、がまんできずに、四角い箱の中身をみてみました。

 なんと、中には、コンすけくんの大好きな、いなりずし が入っていました。

 コンすけくんは、つい食べてしまいました。

 食べた後、コンすけくんは、(しまった!)と思いました。コンすけくんは、悪いことをしたなぁ・・・と思ったので、コッコさんのところでで買ってきた玉子を一個、箱に入れておきました。

 長い間、目をつぶって手をあわせていた女の子は、箱のふたが、ずれていることに気づきました。

 箱をあけてみると、いなりずしの代わりに玉子がひとつ入っていました。

「うわぁい。神様が、玉子をくれた!願い事も叶えてくれるかなぁ・・・。」

と言って、とても喜んで帰って行きました。

 コンすけくんは、(神様って、なんだろう?)と思ったけど、

「よかった。」

と、つぶやいて、帰って行きました。

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