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ぼろ服じじい 3

 その様子を最初から最後まで見ていた、だんなのお手伝いさん。

「だっ、だっ、だんなさまぁ、たいへんです。」

 昼寝をしていた、だんなは、

「なんだっ。火事か?」

と飛び起きました。

 お手伝いさんは、

「そんなんじゃないんです。実は、あのぼろ服じじい、おしゃか様だったんです。」

「何ぃー。」

 だんなのおどろいたこと、おどろいたこと。

「あの、きたならしい奴が。」

「はい、そうなんです。それでね。こぉんなに、いっぱいの反物をあげたんですよ。」

 だんなは、急に真っ赤な顔になると、

「ええい。何をぐずぐずしているんだ。早く、ぼろ服じじいを連れてこい。」

と言いました。

「はい!」

 まぁ、そのお手伝いさんの走ったこと、走ったこと。

 前を走っていた、ひきゃくを、かるがると追い越して行きました。

 急に、お手伝いさんの足が、ぴたっと、止まりました。

 どうやら、ぼろ服じじいが見つかったみたいです。

「おじさま。今晩、ねるとこないんでしょ。よかったら、私の・・・。あら、ちがった。だんなの家へ来ませんか。」

「えっ。わしは・・・。なんだかんだ。」

 ぼろ服じじいが言い訳をしている間に、もう、だんなの家についてしまいました。

 ぼろ服じじいは、広い部屋に連れていかれました。

 部屋は、がらぁん。として、掛布団と敷布団の二枚だけです。ぼろ服じじいは、あきれてしまいました。

「ははぁん。又、ここのだんなは、何か、たくらんでいるな。」

と思うと、

「どうしてやろうか。」

と考えだしました。

 

 

つづく・・・。


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